お子様の美しく、健やかな歯並びの育成のために

80歳で20本以上の歯を残すことは、お口の健康のみならず、全身の健康維持・増進にもつながるため、日本では8020(ハチマルニイマル)運動を強く推進しています。8020運動の達成者の多くは、歯並び・噛み合わせが正常であったというデータも存在することから、矯正治療もさらに重要視されるようになってきました。小児矯正では、そうした正常な歯並び・噛み合わせの土台を作ることができます。

子供の頃に矯正するのはなぜ?

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私たちの歯は、顎の骨に埋まっています。顎の骨が小さかったり、形が悪かったりすると、28本の永久歯をきれいに並べることができず、出っ歯や乱ぐい歯、受け口などの症状が現れます。大人になってから骨格的な問題に対処するとなると外科矯正や抜歯矯正が必須となるため、歯並びの治療に伴う心身への負担も自ずと大きくなります。

子供の頃であれば、矯正によって顎の骨の成長を正常に促せることから、将来、悪い歯並び・噛み合わせになるのを防ぐことができます。歯並び・噛み合わせの治療も比較的スムーズに進められるでしょう。

子供の歯並びには特徴があります

歯並びは、子供と大人で異なる面があります。その違いを知っておくとお子様の歯並び・噛み合わせの問題にも気づきやすくなることでしょう。

1. 乳歯と永久歯が混在している 乳歯と永久歯は、形も大きさも異なります。それらが数年間(6~12歳くらい)にわたり混在しているため、大人の歯並びとは異なる状態となる点に注意が必要です。
2. 歯並びが歪んでいる 混合歯列期は、歯並びに歪みが生じますが、必ずしも問題があるわけではありません。永久歯が生えそろい、顎の骨の発育も進むことで歯列も自然と整っていくことが多いです。
3. 噛み合わせが安定しない 歯の生え変わりや顎の成長が途上にある子供は、上下の噛み合わせが安定しません。それも成長が進んで行く過程で安定化していきます。
4. 前歯が出ている 子供の前歯は、一般的に出っ歯になりがちです。これは顎の骨の成長と歯の生え変わりの過渡期に見られる症状で、自然に治るのが一般的ですが、矯正が必要となるケースもあります。
5. 歯並びの個人差が大きい 子供の歯並びは、個人によって、また年齢によって大きく異なります。それだけに歯並びの異常は専門家でなければ正しく見極めることは困難といえます。

小児矯正はいつから始めるべき?

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小児矯正は、最初の永久歯が生えてくる頃に始めるのが一般的です。具体的には、大人の前歯が生えた7〜8歳頃から開始することが多いです。ただし、骨格的な問題が顕著に見られるケースなどでは、3~4歳から介入を始めることもありますので、お子様の歯並びで不安に感じる点が現れたら一度、歯医者さんに診てもらうようにしてください。

小児矯正で使用する装置の種類

みずの歯科矯正歯科では、次に挙げる小児矯正の装置を取り扱っております。

拡大床(かくだいしょう)

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拡大症とは、歯列や顎の幅を前後的、左右的に広げるための装置です。プレートとワイヤー、拡大用のネジから構成され、マウスピースのような形で口腔内に装着します。付属のネジは患者さん自身が定期的に調整することで、適切な矯正力が発揮されます。

リンガルアーチ

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リンガルアーチは、下の歯列の内側(リンガル)に固定するアーチ状の矯正装置です。専門的には舌側弧線装置(ぜっそくこせんそうち)とも呼ばれ、歯の傾きを改善する傾斜移動に適しています。内側から歯列を拡大することも可能です。

クワドヘリックス

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クワドヘリックスは、上の歯列の内側に固定するアーチ状の矯正装置です。上顎の歯列を拡げて、叢生を改善するためのスペースを作ります。

ムーシールド

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ムーシールドは、口腔周囲筋のアンバランスが原因で受け口になっているケースに適応される装置です。マウスピース型の装置を就寝時に装着することで、口腔周囲筋が鍛えられ、舌が正常な位置へと誘導され、顎の骨の発育も正常に促されます。

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